1970年代に流行した毛じらみが、近年再び流行の傾向にあります。
今の世代の人だと知らない人も多い毛じらみですが、決して他人事ではありません。
感染力が強いため、意外と簡単にうつってしまう毛じらみ。
感染を防ぐためにも、その感染経路を把握しておきましょう。
毛じらみは性感染症の1つ
あまり知られていませんが、実は毛じらみは性感染症の1つ。
つまり、性行為をすることでうつる(感染する)ものなのです。
とはいえ、クラミジアなどの他の性感染症とは明らかに違う点があります。
それはずばり、コンドームを使ってもまったく意味がない、ということ。
一般的な性感染症は、粘膜同士が触れ合うことで感染するため、コンドームを正しく使うことでほぼ感染するのを防ぐことができます。
そのため、性器と口の中なども含む粘膜同士が直接触れ合うことがなければ、性感染症にかかっている人と性行為をしてもうつることはありませんでした。
しかし、毛じらみの場合は違います。
毛じらみは粘膜ではなく「陰毛同士の接触」によって感染するので、コンドームでは防ぐことができません。
毛じらみの感染経路は陰毛の接触が大部分を占めており、パートナーへの感染を断つためには性行為を控える以外に方法はないのです。
ピンポン感染に注意!
毛じらみは、感染しても、すぐに症状は出ません。
個人差はありますが、だいたい1ヶ月~2ヶ月ほど経ち、毛じらみが爆発的に増えてから「かゆみ」という症状が出ることが多いです。
パートナーに症状が出た日から遡って、2ヶ月以内に性行為をしていたら、あなたにも感染している可能性が高いと言えます。
毛じらみには潜伏期間があるので、その潜伏期間に「治った」と勘違いしてしまうのが、一番厄介なことは言うまでもありません。
パートナー同士で、治ってはうつされるを繰り返してしまう「ピンポン感染」のリスクが、毛じらみは非常に高いのです。
確実に毛じらみが治るまでは性行為をしない、パートナーに症状が出たら一緒に治療をするようにしましょう。
毛じらみの感染経路は性行為がほとんどですが、陰毛に触れたタオルや下着、シーツなどを介して感染することもあるので気を付けてください。
お風呂やプールなどの水中では感染しません。
家族に毛じらみの人がいたら、肌に触れるものの共用は避ける他、やはり他の家族も一緒に治療をすることをおすすめします。
まとめ
毛じらみの感染経路についてお話ししました。
毛じらみは1日に約10cmほどしか移動することはできず、吸血しないと48時間ほどしか生きることはできません。
そのため、基本的には陰毛同士が接触しないように努めれば、感染経路を断つことができるでしょう。
直接的な接触ほどではないにしろ、タオルなどからの間接感染は母子の間に多いです。
父から母、母から子へと感染を広げてしまう可能性も十分にありますから、「毛じらみの感染経路」を頭に入れておき、観戦を広げないようにしていきましょう。
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