アタマジラミという寄生虫は昔からいるものですが、近年でも流行する恐れはあります。
特に保育園に通うお子さんの間で、うつりやすい傾向にあるのですが、それはなぜなのでしょうか。
アタマジラミが保育園でうつる理由について、調べてみました。
アタマジラミはどうやってうつる?
アタマジラミは、文字通り頭にいる寄生虫です。
髪の毛にくっついて卵を産み、頭皮から吸血して生活しています。
アタマジラミには羽はないため、髪の毛から離れることはありません。
一生を髪の毛で過ごすのです。
そんなアタマジラミが、なぜ保育園でうつってしまうのでしょうか。
それはずばり、髪の毛同士が触れる機会が多いためだと言えるでしょう。
同じ絵本を見たり、お絵描きをするために頭や顔を寄せ合うことは、保育園では珍しいことではありません。
また、部屋に布団を並べてお昼寝をする時間も、保育園にはあります。
布団や枕は子供一人一人に決められたものがあり、おそらく使い回しはしないはずです。
しかし子供は寝相が悪いですし、仲の良いお友だちとはくっついて寝たいもの。
そのときに髪の毛が触れ、アタマジラミがうつってしまうことがあるのです。
アタマジラミは1日に3個ほど卵を産むため、一匹が髪の毛にくっつくと爆発的に増えてしまいます。
保育園でうつりやすいのは、他の施設よりも髪の毛が接触する機会が多いからなのです。
アタマジラミは出席停止になる?
アタマジラミに感染している子が一人保育園にいると、他の子供にうつるのは時間の問題だと言えるでしょう。
子供は大人ほど「自分がアタマジラミに感染している」という自覚がないため、気にせずに他の子供とも触れ合ってしまいます。
意識していたとしても、完全にうつるのを防ぐのは難しいアタマジラミですから、保育園に通う年齢の子供なら尚更でしょう。
では、もしもアタマジラミに感染していることが分かったら、インフルエンザや水ぼうそうなどのように「出席停止」扱いになるのでしょうか?
結論から言いますと、アタマジラミはインフルエンザのような出席停止にはなりません。
子供の場合は親の判断になりますが、保育園に行くことも可能なのです。
とはいえ、何度も言いますがアタマジラミは爆発的に増えていくもの。
新たな感染を防ぐためにも、アタマジラミが完全に駆除できるまでは保育園を休むのがいいでしょうね。
アタマジラミは髪の毛の接触や髪の毛に触れるものの共用(帽子やクシ、タオルなど)でしかうつることはありません。
インフルエンザのような飛沫感染や、肌に触れただけではうつらないので安心してください。
また、アタマジラミの卵はセメントのようなものでしっかりと髪の毛にくっついているので、プールなどでもうつることはないでしょう。
アタマジラミの感染経路について正しい知識をもっていれば、アタマジラミの爆発的な感染は防ぐことができると思います。
ただし子供にそれはできませんから、もしも保育園に通う子供がアタマジラミに感染してしまったら、回りの大人が気を付けてあげるしかないでしょうね。
保育園に通っていればアタマジラミになる可能性は十分にありますから、自分の子供がアタマジラミになったときに驚かなくてすむよう、アタマジラミについて知っておくことが大切です。
まとめ
アタマジラミが保育園でうつる理由について、お話ししました。
保育園ではアタマジラミがうつりやすい環境にあるため、どうしても感染しやすいのです。
子供では気を付けるにも限界がありますから、感染を広げないためにも、回りの大人が気を付けてあげたいものですね。
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